2023-05-15

お題ガチャをして、出てきたもので性癖に刺さったものを元に黙々とパルマの小説書いてたんですが、お題箱の使い方ちょっと違ってる?と思いました。
いやいいのかもしらん。
たぶん一般的にはTwitterとかに置いてお題募集する?とかの使い方なのでは。
交流下手すぎて知識もなさすぎて、何もわからぬ。
人様のリクエストで書くの大変なんだけどちょっと受けてみたいと思う最近。
お題箱の使い方から調べてみようか。

2023-05-14 更新報告

すごく久々にサイト更新しました。
パルマの小説、pixivに載せてる分をサイトに全部掲載しました。

pixiv便利で使いやすいんだけど、AIの件での炎上があったりその内、というか既にかもですが文章の方もAI生成の素材扱いされるのかなあ、嫌だなあ……と思ったんですね。
それは私には歓迎できかねる事象なので、時期見てpixivの方は順次非公開にしていこうかなというのが現在の意向。

一旦pixivに掲載→一定期間掲載したらサイトに引き上げる、みたいな形をしばらくは取ろうかな。
なんで一旦掲載するのかっていうと、単純に見てもらいたいから。
でも何らか悪用されるリスクがあるんなら、長く掲載しておくのは得策じゃない。
であれば、1週間なり1ヶ月なりは公開→サイトに引き上げ、が現状のベターかなと思いました。
安全性が担保されれば非公開とかしなくていいんですけどね。
サイト持っててよかった。
まとまりありませんが、とりあえず今日はこのへんで失礼します。

Don’t Waste My Time

【注意書き】

・END1または2を迎えた後の2人
・たぶん半同棲してる
・本編ネタバレあり
・かっこいいチアキは不在です(ヤキモチ焼きなチアキはいます

 

Don't Waste My Time

 

乱れた髪を軽く整えて身繕いした彼女が眉尻を下げる。

「あのねえチアキ、あれは不可抗力だよ」

「わかってる……」

「あの子、ご近所に住んでて前から知り合いで。会うといつもああだから」

「ああ、君達の会話で察したよ」

「まだモヤモヤする?」

「してる」

彼女は俺のモヤモヤを晴らそうと奮闘してくれたんだが、戦果がなかったのに肩を落としてる。

発端は、彼女と顔なじみの人懐こいゴールデンレトリバー。
あちらは散歩、こちらは買い物で外出中に行きあって、その彼が大喜びで彼女に飛びついたのだ。
そこは躾されているのか吠えはしないものの、全身で会えた喜びを惜しみなく表現していて、飛びつかれた彼女もハグを返してた。
挙げ句に、頬まで舐められてた!

「はあ、困ったなあ。じゃあチアキは今度からお留守ば」

「それは嫌だ」

留守番なんて嫌だ。
彼女が変なやつに声を掛けられたりしないか、知り合いと行き合って盛り上がって、待ってる俺を忘れたりしないか。
家で1人で悶々と待つなんてごめんだ。

「まだ全部言ってないよ」

「ほとんど言ってたじゃないか。それよりも、あれを浮気にカウントするかしないか、俺の中で審議中なんだ」

「もー、浮気じゃない!やめてよね、人聞きの悪い」

ぷんすか、と効果音が頭上に浮かんでるかのようにおかんむりの彼女。
2人並んで歩き続けてて、手は繋いでるけど彼女はプリプリしていて、俺はちょっと心ここにあらずだ。

さっき言ったのは半分はふざけて、半分はやや本気。
だってあいつ。あのふわふわのふさふさのあいつ!
彼の飼い主と彼女が、たわいない世間話に花を咲かせてるちょっとした時間。
彼女の足元に座って寄り掛かりながら、フンと俺を見て鼻を鳴らしたんだ。

(あれはどう見ても、優越感だった……!)

『オマエじゃ無理だろうけど、オレは人前でもハグもキスも許されるんだぜ』

なんて、彼は喋れはしないだろうが、喋れたらきっとこんな感じのセリフを吐かれてたと思う。
あの図書館のあいつ、門司に向けてたのよりは遥かに軽度だけど。
どうしても、嫉妬めいた気分というか、モヤモヤする。
彼女について、俺以外の余人に近づいて欲しくないと常に思ってるけど、動物もダメだ。
というか、彼女に好意を抱いてる生き物はもう全部ダメだ。
無論、彼女が相手に好意的だったらより事態は最悪だ。

「俺、心が狭いんだな……」

「え、今さら?」

ぽつりと零したら、彼女が呆れたように返してきた。
今さらってなんだよ、俺ずっと心が狭いと思われてたのか?

「いや、今さらっていうか許容範囲狭いなーって、つきあってからずっと思ってたよ」

「俺、今声に出してた?」

「全部出てた。だって俳優もミュージシャンもダメ、動画クリエイターもニュースキャスターもアウトじゃない。
これでもなるべく異性の話しないように、って話題に気を使ってるんだけど?」

「ああ……それは、俺が悪かった」

確かに今彼女が例に挙げた全てにモヤモヤしたり嫉妬で不機嫌になったりして、彼女を困らせたような。

「だからね、色々今さらなんだけど。ワンちゃんモフるのを浮気にカウントはやめて?」

「はい……もうしません」

普段よりも低い声と、珍しく眉を吊り上げてお怒りモードの彼女に怯んで、俺は謝った。

「私、ワンちゃん大好きだからね。お迎えするのは我慢してるのに、近所の子をモフるの止めるんなら、チアキでも容赦しない」

「止めません、ごめんなさい」

たぶん、犬を飼うのを断念してるのは、生活や俺との事を考えてっていうのもあるんだろう。
そこはちゃんとわかってる。

というか、俺だって動物全般好きなんだけど。
何故か威嚇されたり逃げられたり、今日なんかは鼻で笑われたし(多分)、戦績は散々だ。
唯一好意的だったのは、泥酔して寝こけてる時に会った犬の女の子ぐらいか。

「でも、人前で臆面もなく君にハグされてるのは羨ましかったな」

「…………これでいい?」

「え」

俺からほんの少し歩幅が遅れてると思った彼女が背後に回って、後ろから抱きしめられた。
数秒、柔らかく抱き締められてそっと離された。

「一応ここ往来だし、恥ずかしいからおしまい」

ぱっと離れた彼女は小走りで先に行ってしまう。
慌てて追いかけて、温かいその手を捕まえ直した。

もう君を離せる気がしないって、一分一秒ごとに思う。

 

 

Play The Game

【注意書き】

・END1または2を迎えた後の2人
・たぶん半同棲してる
・本編ネタバレあり
・かっこいいチアキは不在です(構って欲しがりなチアキはいます

 

Play The Game

 

 

彼女のやってるソーシャルゲームで大幅アップデートがあったらしい。

「わー、UI丸ごと入れ替わってる。んーと、これがこうで、日課はこっちからか。
やる事同じだけどほぼ別ゲーみたくなっちゃった」

「別ゲー?」

「ああ、違うゲームみたいって事。今回のアプデ、前々から予告されてはいたんだけどね。
すっごい変わりようで驚いてるよ」

「そうなんだ」

「うん。とりあえず、日課回すかなー」

話しかければ返答は返ってくるんだけど、彼女は刷新されたゲームに夢中だ。
タブレットを手放す気はなさそうな様子に、心の中で溜息を吐いた。

読書家で、音楽のライブに行くのが好きで、ゲームが好き。映画にも観劇にも興味有り。
島にいたころは、こんなに多趣味だって知らなかった。
彼女の色んな顔を知れるのはいいんだけど、弊害もある。

(何かに夢中になると、構ってくれなくなるんだよな)

つい、じとりとした視線を彼女に向けてしまう。
こっちを見て欲しくて。

「どうしたの、チアキ」

視線に気づいた彼女が俺に問いかける。

「いや、君の気を引きたかっただけだよ」

「ストレートだね、珍しい」

「君が言ったんじゃないか、何かに没頭しすぎてたら構ってほしいって意思表示してくれって」

「あはは、そうだったね。今日はまだ没頭してないよー」

「そうかな……没頭しかけてるように見えたけど?」

「ごめんって」

クスクス笑った彼女がタブレットをテーブルに置いて、指を絡めてきた。

「それで?」

「ん?」

「チアキはどう構って欲しいのか、言ってみて?」

首を傾げた彼女が、無邪気そうに告げる。
彼女はこういうところがある。
悪気なく、気恥ずかしい事を言わせようとするというか。

「30分。膝枕してほしい。そうしたら30分は放置されても我慢するから」

「そんなのでいいの?全然、いいよ」

(あっ、しまった!もっと要求しても良かったのか……)

ちょっと後悔しかけたけど、彼女が太腿をポンポンと叩いて促してきたので、その誘惑に抗いきれずそっと頭を預けた。

(温かくて、柔らかい。今日も、いい匂いがする)

時々してもらってるから、心地よさはよく知ってるんだけど。
いつしてもらっても嬉しくなる。
加えて、いつも彼女がしてくれる事があって。今日も期待してる俺がいる。

「柔らかいよね、チアキの髪。好きだなあ」

「ん……」

さらり、さらりと彼女の手が俺の髪を撫でてくれる。
ここにいる事が赦されてるような、彼女こそが俺の居場所だっていう感じがして、この時間が好きだ。

(君が好きなのは、俺の髪だけ?違うだろ?)

なんて、ちょっと茶化して彼女をからかいたいのに、眠気が訪れた。

「髪、だけ……?」

「違うよ。チアキの全部、好きだよ。安心して?」

辛うじて紡いだ言葉に、望んだ以上のレスポンスが返ってきて、ふにゃりと口元がゆるんだ。
そこから先の意識は曖昧だ。

「おやすみ、チアキ」

微かに聞こえた気がする、彼女の声と髪を撫でる手の温度がとても心地よかった。

本当は、うたた寝じゃなく、起きたまま膝枕を堪能したかったんだけど。
『ごめんチアキ、脚痺れちゃった』
と遠慮がちに肩を叩かれ起こされるまでの小一時間、彼女を独り占めできたから良しとしよう。

 

 

Deep and abiding

【注意書き】

・END1または2を迎えた後の2人
・たぶん半同棲してる
・本編ネタバレあり
・かっこいいチアキは不在です(涙腺緩めなチアキはいます

 

Deep and abiding

 

「そうだなあ、ミートローフでしょ、ミルフィーユ鍋でしょ、
チキンのクリームシチューでしょ、エビグラタンも好きだな」

「ビーフシチューもだろ?」

彼女の好きな料理を訊ねてる最中。
一緒に食事に行った時、オーダーした事がある料理を言ってみた。

「うん、そうね。でもチアキ、無理しなくて良いんだよ?」

「君の好物を作れるようになりたいんだ」

そう言った俺は、鶏肉以外の肉を食べるのは苦手だ。
ほぼ口にしないから、処理や扱い方もあまりよくわかってない。
その辺りは調べたり、練習あるのみだと思ってるけど。
そんな俺に気遣ってくれる彼女の声はどこまでも優しい。

「気持ちは嬉しいんだけど、私だけ食べられるメニューって、チアキしんどいでしょ。
別々のものを作るのもあれだし。チアキの得意な料理、私好きだよ?」

「そう言うけど、君は俺にしてくれてるじゃないか」

「あー、あれは私が食べたいから別メニュー用意してただけ。
そんなに手間も掛からなかったし」

そういう今だって、彼女が飲んでるのは紅茶で、俺のはカフェオレで、どちらも彼女が用意したものだ。
本人曰く『きょうだいの一番上だからかな』だそうだけど、誰かといると自然と世話を焼きがちというか。
彼女には、さりげなく他者の事を気遣うスキルがある。

「だったら俺だって同じようにしたいよ」

「んー、チアキがそうしたいなら任せるけど。ずいぶん、こだわるね」

彼女は、どれだけの事をしてくれてるか自覚がないらしい。

「君にしてもらってきた事、全部かけがえのないギフトだと思ってる。
だから俺も、ちゃんと君に報いたいんだ」

とても返しきれないほどのものを、もらってきてるけど。
それでも、少しずつでも良いから君にも俺から与えたい。
そう願ってやまないなんて、きっと知らないんだろうな。

「ギフトって言われるほどの事じゃない気がするけど……
あのね、私だってチアキからもらってるよ?」

「え?」

「どんなにチアキが大切にしてくれてるか、優しくしてくれてるか、愛してくれてるか。
私、ちゃんとわかってるよ」

「君は……君、ってひと、は」

視界がにじんで、ぼやけた。
乱暴に目元をグイと拭ったら、彼女が俺の手を退けて、指先で涙を優しく払ってくれた。

「こすっちゃダメ、赤くなっちゃうよ」

「ごめ、こんな、俺」

「いいよ」

斜向いに座っていた彼女が立ち上がり傍らにやってきて、そっと抱き締められた。
しゃくり上げる俺の背を、彼女はいつまでも撫でてくれた。


涙が乾いて落ち着いた頃、俺は改めて口を開いた。

「……ちゃんと、色々と君に伝わってるのはわかったけど。
それはそれとして、君の好きな料理はマスターしたいよ」

「あはは、なんかチアキらしいね。それなら私と一緒に料理、勉強すればいいんじゃない?」

「いいのか?」

「うん、お肉の処理は私がすればいいし」

「それだと、俺が料理をマスターしたって言えなくないか?」

「もう、細かい事はいいじゃない。2人で楽しく料理しようよ」

ケラケラと明るく笑う彼女の提案した解決策は、後日採用された。
2人で作ったチキンのミートローフは、すごく美味しかった。